コンペ形式で行われた大手化粧品メーカーの最高級化粧品容器の開発・製造を受注。開発チームが数年前に取得したリフィル機構を活かし、生産設計チームが複雑な形状の厚肉成形の量産化を実現したことで受注を獲得。この容器は2016年のパッケージコンテストで「アクセシブルデザイン包装賞」を受賞。営業・開発・設計・製造が一体となって、大きな成果を上げました。
当社の国内主力工場である岡山工場は、グローバル企業の工場査定で最高評価を獲得。化粧品容器に求められる厳しい品質をクリアするためのクリーンな環境への取り組みが高く評価されています。
消臭剤などのスプレー缶を逆さにしてキャップに差し込み、最後の残ったガスを抜き切る機構。あの仕組みを開発し、特許を取得したのは当社の開発チームなのです。当社ではそのキャップの生産を行っていませんが、生産する企業にライセンスを供与しています。
ものづくりは失敗の連続です。失敗を恐れていては仕事を進めることができません。今できることをやるのではなく、常に上を目指して仕事を取り組むことで個人が成長し、それが企業の成長を支える原動力になります。だから、「まずはやってみよう」という気持ちを私たちは大切にしています。
提案はどんどん受け付けます。なぜなら、安易にあきらめるのではなく、どうすればできるかを考えて、悪戦苦闘しながら実現してきたことがMFVの成長を支えてきたからです。だから、前向きに考えたことを「それ、やめとけ」と上司は言いません。
「こんなことが出来たら便利だ」「こんなものがあればいいのに」といったことを考えて、生み出していく。見たこともない美しい光沢や便利でちょっと楽しい機構、複雑な曲面を持つデザインなど、そんなこれまでになかった化粧品容器をつくり出すことが、企業成長につながっています。
「こんなものはつくれない」そんな風に他社がさじを投げた案件でも、当社の営業は頭ごなしに「できません」とはいいません。ご要望をお聞きし、「検討させてください」と会社に持ち帰り、設計や生産の技術者に相談します。実現できる見込みがあれば当然トライします。しかし打合せの結果、実現困難という結論が出ても、「なぜできないのか」「どうすればできるのか」といったお話をお客様にさせていただきます。営業も技術もお客様のご要望に応えることを簡単にあきらめない姿勢を大切にしています。
営業・開発・設計・製造などのチームが一体となって仕事を進めていきます。大きな仕事の企画提案や技術的に困難なデザインなど、それぞれのチームが協力し合って、一致団結できるチームワークが当社の強みです。
当社では開発・製造・管理など、それぞれの部署をローテーションして業務経験してきた先輩社員が数多くいます。直属の上司が外出中で不在・・・そんな時には、以前は自分と同じ仕事をしていて、今は別のチームで働いている先輩社員に相談すれば、気軽に応じてくれる、そんな風通しの良さがあります。
自分が関わった製品が百貨店に並び、CMや雑誌広告になる。それを見た時にやりがいを感じられます。家族と買い物に行くと、化粧品売場に自然と足が向き、自分が作った容器を眺めて喜びに浸っている社員が数多くいます。
技術者は部署をローテーションすることが多いため、開発・設計・製造すべての工程を経験した人が多く、開発チームにいても、設計や生産がうまく進むようにいろんなアイデアを出し合います。技術者たちが、縦割りではなく横断的に仕事を進めていくことも当社の強みです。
射出成形や容器の機構開発、蒸着・塗装などを専門的に勉強していた社員はほとんどいません。ほとんどの社員が入社してから様々な経験を経て知識を身につけ、化粧品容器のプロとして活躍しています。まずはやってみる、失敗を恐れない、そうした当社の風土が人材をプロとして成長させていくのだと考えています。